ブラック顧客が私の会社をブラック企業にした。

ブレインウォッシュ

私はとあるメーカーの部品調達を担当していたことがあります。

私が所属していた部署は、10社ほどの顧客とお付き合いがあり、そのうちの2社は20年来の取引があり、最重要顧客でした。

 

部署が手がけていた製品のライフサイクルは短く、半年程度でモデルチェンジを繰り返していました。

 

それら製品は精密機器に相当し、競合はそれほど多くはないものの価格/技術で常に厳しい競争にさらされていました。

モデルチェンジのたびに技術革新が必須であり、価格が下がる一方でした。

非常識なほどの低価格設定が可能な理由は、重い負担を下流に流せばいいというブラック精神

新製品の開発は、まずは顧客から仕様が提示されて、それに対して見積もりを提示することから始まります。

営業と開発、調達の主要メンバーが見積もりを作ります。

 

見積もりが一発で受け入れられることは絶対にありませんでした。

顧客からはお話にならないと見積もりが突き返されるのが通例です。

そして改めて再見積もりを出します。

 

そんなことを数回繰り返すと大体はありえないような価格を提示する羽目になってしまうものです。

 

『もうこんなことはやめにしようぜ』

 

私はいつも心の中で繰り返しました。

性能と価格がもはや全く釣り合わないレベルにきていました。

 

営業の責任者は予算達成のために、大口の取引を逃すことはありえないと考えています。

開発責任者もこの取引を取れなければ自分の首が飛ぶことを恐れて、仕事を取りに行こうとします。

 

私は知っていました。

 

彼らはいずれありえないような低価格で仕事を取りにいくだろう。

そしてそのツケをさらに下請けに押し付ける。

ブラック体質が下流に垂れ流されていくのだということを。

 

それはこういうことです。

価格を下げて、より高性能な製品を作るためには2つの方法しかありません。

 

  1. 技術的なブレイクスルーを達成して、低価格/高性能の両立を実現する
  2. 今までより高性能な部品を今までより低価格で購入し、今までより安く作る

 

今回も一番安易な方法がとられました。

 

部品を供給してくれる協力会社に負担を押し付ける。

今までよりも高性能な部品を安く納めさせるのです。

 

私たち部品調達の出番です。

ブラック体質は否応無く下流に流れていく

「この価格を実現できなければ、あなたの会社に注文を出すことはできません。」

協力会社の立場が弱い場合には、見積もり依頼などしません。

指値です。

首根っこを押さえつけて値段を押し付けるのですね。

 

高性能になった分、普通は不良品が増えるだろうから、そんな価格を受け入れてしまえば利益は確実に減るでしょう。

結局、そのために泣きを見るのは、協力会社の社員一人ひとりだ。

仕事が増えて、給料が減る。

 

この仕事で一体誰が幸福になっているのでしょう。

エンドユーザーでしょうか?

でもエンドユーザーの中には泣きを見ている社員が含まれているはずです。

 

こんな業界には居たくない、つくづく思いました。

 

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