「売れないものを売るのが営業だ」と言ってニヤつく営業部長がうっとうしい

聞きたくたく

私の会社は特殊カメラ機器メーカーだ。

数量がたくさん売れるようなものではないが、特殊仕様の結構高価なカメラを開発して販売する。

私はそのような会社で営業を担当していた。
若い頃には開発をしていた経験があり、技術がわかる技術営業的なスタンスだった。

今担当しているのは夜間の視認性が『極めて』高いカメラの営業だ。

しかしこのカメラはいわく付きのかなり怪しいものだった。
このカメラ、実は開発から20年も経っている。

訳あって捨てるに捨てられないカメラなのだ。

社長の息がかかっていると言われている。
社長のお墨付きで延々と開発費がつぎ込まれてきたのだ。

実は歴代の開発者はこのカメラの素性が悪いことを知っていた。
個体差が激しく、性能が全く安定しないのだ。
量産向きではない。

そのことは開発者と一部の営業マンにしか明かされていなかった。
本当のことはひた隠しにして、延々と飯の種にしようとしていたのだ。

私がそんなカメラを担当するようになったのは一年前からだ。

売れない商品を売るのが営業だ

特殊用途の商品は、顧客によっては相当な高価格で販売することができるので、営業としてはちょっと面白いものではある。

私が初めて訪れた会社の開発者がサンプル映像を見て強く興味を持ってくれた。
サンプルカメラを一個提供し、1ヶ月後には100個の試作品を要求してきたのだ。

カメラの開発グループは大騒ぎになった。
100個もカメラを試作するのは大変なことだというのだ。

しかし私の上司である営業部長は、こんなチャンスはないと言って受注してしまったのである。

開発グループでは100個のカメラを作るために、2万個の部品発注をしたらしい。
という話を親しい開発者から聞いた。

100個作るために2万個の部品発注。
もう20年も開発しているのにそんなに不良が出るのか?

どうやら、この製品は大量の試作品を出す段階で良品を確保できずに頓挫することを繰り返してきたらしい。
親しい開発者の話では歩留まりを上げるのは原理的に難しいのだという。
要するに研究開発を繰り返すしかない製品、量産品にはなり得ない製品なのだ。

営業会議で営業部長は

「売れないものを売るのが営業だ」

とニヤケながら言っていた。

「このカメラは売れないものではなくて、量産品として売ってはいけないものですよ」

と思わず言いかけたが、危ういところでその言葉を飲み込むことができた。

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