『今の会社で上手くいかない人は転職先でも上手くいかない』
昔からよく言われる言葉です。
だから苦しくても我慢しなさいと言われてきました。
正しそうに見えますね。
確かにある面で正しいでしょう。
しかし全面的に正しいわけではありません。
時にこの言葉で人を諭そうとする人がいます。
自分は正しいことを言っていると思っているのです。
こういう人が一番厄介なんですね。
この言葉で自分を責めてはいけない
『この会社ではやっていけない』と感じるまでには、様々な経緯、理由があったはずです。
単純に職場や会社が悪いということはないし、自分だけが悪いということもありません。
『今の会社で上手くいかない人は転職先でも上手くいかない』
という言葉は非常に一方的な言葉なのです。
辞めていく人間の弱さ、至らなさばかりを指摘しているのであり、結局は、会社側の言い分にすぎないのではないでしょうか。
言いたい人には言わせておけばいいのです。
私が少々心配しているのは、この言葉を真に受けて、自分で自分を責めて苦しんでいる人がいるのではないかということなのです。
改めて、会社で上手くいかなくなるということについて考えてみましょう。
会社の中で上手くいかなくなるパターン
会社の中で上手くいかなくなるのはどのような場合があるのでしょうか?
細かには色々な理由があるでしょうが、大きくは次の3パターンが考えられます。
- 集団生活が苦手。人間関係。
- 求めるものが曖昧、流動的でわがまま。会社にいつも何かを要求する。
- 会社組織が、もしくは上司が強圧的。
1のパターン
生来、集団生活が苦手、嫌いという人がいます。
程度の差はありますが、多くの人はこの傾向を持っています。
逆に、集団で行動しないと不安になるという人もいるものです。
これは個性とも言えるもので、本来認め合ってこそ共に仕事ができるのですが、未熟な集団ではまず間違いなく個人よりも集団を優先しようとするものです。
集団生活が苦手な人には極めて生きづらい環境となってしまうのです。
2のパターン
自分の幸せの最低限の条件を定義しておくことは非常に重要なことです。
これだけ与えられていれば自分はOKなんだという条件を自分の中に持っておかないと、その時の気分でいたたまれなくなってしまうことがあります。
周囲の人も付き合いきれなくなることがままあるものです。
3のパターン
話をしても通じない上司、会社というものは確かに存在します。
会社の都合にある程度合わせることも必要ですが、従業員の尊厳を無視するような組織に自分を合わせてしまってはむしろ危険と言えるでしょう。
転職したほうがいいときは転職する
『今の会社で上手くいかない人は転職先でも上手くいかない』
という考え方は、自分の足りない部分はしっかり見つめて、反省して修正すべきところは修正をしなさいという厳しいけれど思いやりを持った言葉なのです、本来は。
一方で人によっては高飛車な調子で使う人もいます。
しかし、いちばんの問題はこの言葉を自分自身に向けて使うときなのです。
この言葉で自分自身を非難し、今の理不尽な状況を自分に強いている人がいるのは残念なことです。
どのパターンでも、今の職場で問題解決が難しい場合には転職を早々に検討すべきでしょう。
1の場合は労働形態を含めて転職を検討してみる必要があるかもしれません。
テレワーク、タクシーの運転手など。
就職しないで個人で仕事をすることも視野に入れたいところです。
今という時代はインターネットなどの通信技術が発達して、働き方は極めて多様になりました。
決められた場所に通勤しなければ仕事ができないという時代ではありません。
転職したほうがいいと判断されるときは、さっさと転職するべきでしょう。
今回のポイント
『今の会社で上手くいかない人は転職先でも上手くいかない』という言葉は、反省を促す言葉としてはいいかもしれませんが、反省をしても上手くいかない場合もあります。
転職したほうがいいと判断したら、さっさと転職したほうが良いでしょう。
あなたの転職/再就職活動において、転職エージェントは有効な情報源であり、頼りになる伴走者です。
これを利用するとしないとでは結果に大きな差が出てきます。
転職エージェントに登録することは活動の第一歩なのです。
さあ、ここから開始してください。