短期契約の仕事が性に合わない、安定した仕事を手に入れたいという人はどうにか正社員になりたいと思うものです。
転職のキッカケとしてはOKでしょう。
しかし結論めいたことを言ってしまえば、採用担当者が聞きたいのはそのようなことではありません。
ここでは採用面接で転職理由を問われた時に、何をどのように答えれば良いかをお伝えします。
転職理由が「正社員になりたい」だけではやはりNG
正社員になりたいという気持ちはよくわかります。
本人にとっての転職理由としては十分かもしれません。
しかし、特定の会社を選択する理由にはなっていません。
そう、どこでもいいわけです。
会社を辞める動機でしかありません。
転職の面接で、転職動機として正社員になりたいということを前面に押し出して来る人は実は結構いらっしゃいます。
しかし面接官が知りたいのは、採用する理由もしくは不採用にする理由なのであって、その意味では、転職希望者が正社員になりたいというのはどうでもいい情報なのです。
冷たいようですが。
もう少し具体的に説明すると、採用面接で面接官が主に知りたいのは、『前の会社を辞めた理由』と『この会社を選んだ理由』なのです。
転職理由が「正社員になりたい」だけでは、正社員ならばどこでもいいのね、という印象を与えてしまうのは当然と言えますね。
何故この会社を選んだのかを合わせて明確に伝える
その会社の製品、サービス内容に加えて、業種、職種など、その会社を特徴付ける内容で、自分の興味を惹きつけるものをよくよく考えてみてください。
その辺りの調査、整理から始めてみましょう。
正社員になるということは、その会社に定年まで務める権利を得るということです。
10年、20年、30年とその会社で仕事をする可能性があるわけだから、会社のことを調べ上げる姿勢は必要でしょう。
求人側も無期限採用の人材を選ぶのであり、硬い決意を示せる人を求めています。
きつい言い方になりますが、転職理由として「正社員になりたい」だけでも良いか、という疑問を持っている時点で、決意の足りなさをビンビン感じてしまいますね。
社員採用は会社にとっては大型先行投資
正社員にしても契約社員にしても社員採用は、会社にとってはかなり大きな先行投資なのです。
その中でも正社員の採用は最大級の先行投資です。
その投資額は、年間数百万円以上、トータルでは数億円にも上る可能性があります。
企業にとって先行投資はそれ以上のリターンが見込めなければ行われないものです。
そのあたりの重み、意味をしっかりと理解していれば、転職理由として「正社員になりたいんです」といった回答は出来ないのではないでしょうか。
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今回のポイント
転職理由として「正社員になりたい」だけではNG。
何故この会社を選んだのかを調査、整理してしっかりと述べることが必要。
会社にとっては社員採用は大型先行投資、その中でも正社員採用は最大級の先行投資でなのです。
会社が正社員を採用することの重みをしっかりと理解しましょう。
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