私は製造ラインの生産技術エンジニアとして10年間働いていた。
精密機器の部品を生産する製造ラインで、エンジニアリングプラスチック材料の射出成形、ゲートカット、梱包までを自動化する機器の設計、メンテナンスが主な仕事だった。
製品は幸いなことに作れば作るほど売れるようなものだったので、生産工程を効率化することによる不良率の低減、生産スピードのアップがそのまま売上の向上に直結した。
傍目には実に泥臭い仕事ではあるけれどやりがいのある仕事だった。
しかしそんな夢のような製品もやがて商品寿命を迎え、新製品に置き換わる形でパッタリと売れなくなってしまった。
突然の部署異動
長らく携わっていた製品の生産が中止されるという発表と同時に、私には部署異動が申し渡された。
新しい部署は新製品を企画する部署だった。
エンジニアという仕事ができなくなるのは明白だった。
当時、私はまだ35歳。
職種を変えるには悪くない年齢ではあった。
しかし私はもっとエンジニアとしての仕事がしたかった。
生産技術系エンジニアという仕事は地味ではあるけれども、自分の性に合っていたようで、できればこの分野でもっとキャリアを積みたかったのだ。
別の言い方をすれば、”極めたい”と思っていた。
上司に相談をしてみた。
できれば現職を続けたいと談判をしたのだ。
しかし、製造部門を海外に移転する話がかなり進んでいるようで、人員の大幅削減が避けられずしばらくは無理だろうという回答だった。
仮に数年後に製造部門に戻れたとしても技術は錆び付いているだろうし、私自身の気持ちも変わってしまっているかもしれない。
いっそのこと転職をしてしまおうかと考えるようになった。
転職エージェントに登録してみた
自分の仕事はかなり特殊なものだと思っていた。
潰しが効かない技術なのではないかと思っていたのだ。
メイテックネクストのキャリアアドバイザーにそのことを単刀直入に聞いてみた。
答えは簡単だった。
「今まで取り扱ってきた製品は非常に特殊ですが、あなたが持っている生産技術はどこでも通用しますよ。
食品業界、飲料業界、流通業界など、どこでだってやっていけます。」
もちろん取り扱う製品によって、注意すべきポイントは変わってくるが、製品加工、搬送、計量、梱包といった主な流れは変わらない。
むしろ、異業種の生産技術を経験するのは、エンジニアとしての技術の幅を広げる良いチャンスなのではないかとさえ思えるようになった。
今では生産技術系エンジニアの転職は奨励されるべきとすら思っている。
あなたの転職/再就職活動において、転職エージェントは有効な情報源であり、頼りになる伴走者です。
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